まずはスポーツ技術ではなく、基礎的な身体能力向上が大切な理由

「全ての学びはあそびから」
AR(あー)先生です。
今回はF.C.C体操教室を開講するに至った理由と目的について話していきたいと思います。
サッカーを始めたけれど…
まず僕は小学4年生頃からサッカーを始めました。この当時小学生だった僕は以前から保健室登校をしていました。保健室登校だったのかはまたの機会にお伝えできればと。
クラブチームに所属し、仲間もできてサッカーというスポーツ楽しんでいました。サッカーを始めて2年程過ぎ、中学生になる頃練習中から膝が痛くなることがありました。
身体的成長による「成長痛」じゃないかと思い、時間が経てば痛みが引くことから当時は我慢をしながら練習や試合をしていました。
あまりにも長く続く痛みに疑問を持ったので病院に行くことに…親が某Jリーグサッカーチームに所属するメディカルドクターがいる病院へ連れて行ってくれました。
メディカルドクターに言われた衝撃的な言葉
レントゲンを撮ったり、CTを撮ったりして何度目かの診察の際に当時の僕にとってはというより、真剣にサッカーを楽しみ向き合っている子どもにとって胸をえぐるような衝撃的なメディカルドクターの言葉でした。
「まずサッカーというかスポーツをやるような身体ではない。身体の基礎能力が不十分なままサッカーを始めたために足に負担がかかって炎症を起こし、痛みにつながっている」(※20年近く前の話のためこんな感じのニュアンスです)
この時の僕は子どもながらに「あーもうサッカーできないのかなー」なんて思い、涙したことを今だに覚えています。
しかし先生が一言。「今後もやれないんじゃなくてまずは痛みを直して、筋力をつけて基礎トレーニングをやる必要があるよ。」と教えてくれました。今思えばこれが原点だったのかもしれません。
そこから筋力トレーニングをしてみたり、サッカーの際にもボールタッチやリフティングなどの基本的なことに今まで以上に真剣に取り組むようになりました。基本の身体作りの大切さを身をもって体験する機会となりました。
保育士としてできること…
月日は経ち保育士になり、多くの子ども達と接する中で感じたことこれは率直な感想ですが「走れない」「疲れやすい」「動きがぎこちなく固い」年々子どもの運動機能の低下が叫ばれている中で実際に現場で感じた印象です。
鬼ごっこを始める5歳児の子ども達。「うんうん。元気でいいねー!」
2、3分後…「疲れたー」「もう走れないー」という言葉と共に座り込む子ども達。確かに短い時間ですごく動いたのかもしれない…そこで質問してみた。
僕「今まであんまり走ったりしなかったの?」(ちなみに新規開園の子ども達)
子「うん。走るの嫌いだし。」
僕「!?」
子どもにも個性があって、多様性はありますよ。もちろんわかってる。だがしかしこれは…
この時に「自分が得意としている運動面で保育士として子ども達と生活するにあたり何かできることはないか」とまだまだ保育士としても半人前ながら自分の保育観を模索すると共に、子ども達に身体を楽しんで動かせる環境を作りたいと考えました。
ちなみにこの話に出てきた子ども達は僕自身も一緒に毎日走り回り、3ヶ月かからないくらいで僕よりも全然体力があり余る成長ぶり。どこの公園に行っても園庭で遊んでも、みんなでひたすら鬼ごっこなどで身体を動かし続けるクラスになっていました。
これ以降の子ども達との関わりの中で保育士としての自分の強みは「身体を使ったあそび環境を作ること」でした。これは子ども達に教えてもらったことでもある事は間違いありません。
こんな思いから僕自身と関わる全ての子ども達にスポーツとして教えるのではなく、スポーツをする以前の身体作りをする手伝いをできればという想いから少人数制の体操教室の開講を決めました。
「全ての学びはあそびから」
この言葉の想いに含まれる運動面での学びを今後も未来ある子ども達のために提供し続けていきたいと考えています。